《記録⑤》シンボルツリー探し。
庭づくりを始めた頃、毎晩のように、
庭の完成図のスケッチを描いて妄想をふくらまし、
興奮し過ぎて寝られない夜があったほどでした。
(当時描いたスケッチ)
そのスケッチのように進めていくには、
まずシンボルツリーを買わなきゃ。
というので、
近くの造園屋さんに見に行くと、
もう3mほどに成長した、
立派な株立ちのエゴノキがありました。
こんなのが庭にあったら素敵だろうなと思いましたが、
値札を見ると、クラクラするほどの高値。
別の小ぶりの樹を購入しようとして、
ついでに実生の樹の伐採の見積もりもお願いしたところ、
翌日、その造園屋さんの専務がわが家にやってきました。
まだまだ雑草だらけで何もない庭だけど、
だからこそ、真っ白なスケッチブックのように思えたのか、
「この真ん中にぜひおすすめの樹があります」と言われました。
そこでまた造園屋さんに一緒に行って
そのおすすめの樹というのを見たら、
最初に私が一目惚れしたエゴノキでした。
「この樹は360度、どこから見ても姿がかっこよく
あのお庭の真ん中に植えたらすごく映えますよ」
今、買おうとしている樹の倍以上の価格に
ちょっと躊躇したけれど、
私も一目でかっこいいと思った樹であり、
購入を決心しました。
この家を買ったときに、
二人の伯父からいただいたお祝いを
何か記念に残るものに使おうと手をつけておらず、
それを使えば、伯父たちも喜んでくれると思いました。
この時にはふたりともこの世の人ではなかったんですけどね。
(家を買ってから17年経ってたし・・・笑)
というので、まだまだ雑草だらけの庭に
シンボルツリーがやってくることになりました。
まわりのおうちは、
17年前に近くのホームセンターなどで買ったという、
1mちょっとの樹がみんな立派に育っていたけれど、
私は17年という年月を
お金で買ったようなものだなと思いました。